9・11(同時多発テロ)

 アメリカで同時多発テロが起きてから今日で17年になります。

偶然ですがテロが起きた時、私はワシントンD.C.にあるジョージタウン大学で学んでいました。

私がこの事件を知ったのは、朝9時過ぎに私がアパートで寝ている所に大学の友人から電話があってか

らでした。すぐにテレビをつけてみると、ワールドトレードセンターに飛行機が突っ込む映像が何度も

放送されていました。映像を観てもコンピュータグラフィックスで作ったように感じてしまい、にわか

には信じ難かった、と記憶しています。

私は正直なところ、大学から見下ろせる所にあるペンタゴン(アメリカ国防総省)から煙が出ているの

を見たり、ヘリコプターがいたる所に飛んでいるのや警察官に様々な所で出会うようになり、始めてこ

れは重大な出来事だと実感しました。

テロの後、大学は休校となりましたが、大学では学生たちが中心となり多くの対話集会が開催されてい

ました。この集会のほとんどは、大学では多種多様な人種の人たちが学んでいることもあり、ある特定

の民族を排除するといった雰囲気にならないようにするために開かれていたようです。

平和な日本に暮らしていた私にとって、間近で経験するテロはとても恐ろしいものでした。また、宗教

の問題や国と国との関係など、何十年も何百年も争っている問題に解決方法があるのだろうか、と不安

になりました。ただ、大学でではあるが、学生たちが排外的な雰囲気にならないようにしようと努めて

いることに、やや安堵しました。

         

     5月に撮影したワールドトレードセンター

         私が通っていた大学