日米の本屋の違い

日本の本屋に行くと必ず受験用の参考書のコーナーがある。大学受験を中心とした多種多様な

参考書や問題集が置いてある。あまりの多さに、自分に適した一冊を選ぶのに多くの生徒たち

は苦労するのではないだろうか。

一方、アメリカの本屋にも参考書や問題集は置いてあるが、日本と比べるとかなり少ない。参

考書や問題集のコーナーを探すのが大変なくらいである。これはもちろん大学受験を考えてい

る生徒たちの参考書や問題集に対する需要がないからである。

この違いは日本とアメリカの入試制度の違いから起きている。

アメリカで大学に入学するためにはSAT等のペーパーテストを受験しなければならない。しか

しこのテストの比重は高くはなく、高校の調査書、エッセー、スポーツや校外活動の実績等を

総合し合否を決めている。

日本では2020年度大学入試から大学入学共通テストが導入される。調査書の記載内容も変

更となり高校時代の様々な活動実績を記載するようになる。そして、合否の判定において今ま

で以上に活用されることになる。

その時に日本の本屋の受験コーナーはどうなるだろうか。

もちろん、受験コーナーには新制度に対応した参考書や問題集が今まで以上に並ぶことになる

だろう。もしかして、日本人は世界一、受験や資格試験が好きな国民かもしれません。