私の仕事 ~緒方 貞子~

「私の仕事」、これは先日、92歳で亡くなられた緒方貞子さんが2002年に出版した本です。

皆さんご存知のように緒方貞子さんは国連難民高等弁務官として、難民問題の解決に取組み、国際社会

において真のリーダーシップを発揮された方です。

この本の中で緒方さんは、「世界へ出ていく若者たちへ」と題して次のことを述べています。

 ① 人間は仕事を通して成長していかなければなりません。その鍵となるのは好奇心です。常に問題

   を求め、積極的に疑問を出していく心と頭が必要になります。

 ② 私は、国の内外を問わず、自分で歩いてみることを、若い世代にすすめます。

 ③ 若い世代に申し上げたいことは、国際社会で言葉はとても大切だということです。しっかりした

   言語能力がなければ、実のある活動はできません。

また、緒方貞子さんが、クルド難民からアフガン難民問題にとどまらず貧困問題など様々な困難に、現

場主義を貫きながら果敢に解決に向けて取組んでいたことが、この本を通してわかります。

世界で何が起きているのかを知る意味でも、機会があったら「私の仕事」を読んでみてください。