疑うこと

今年のノーベル医学生理学賞に京都大学の本庶佑特別教授が受賞することに決まりました。

本庶教授は受賞の記者会見で、「一番大事なのは、不思議だな、という心を大切にすること。教科書に

書いてあることを信じない。常に疑いを持って本当はどうなんだろうという心を大切にする。つまり、

自分の目で物を見る。そして納得する。そこまで納得しない。」、と言っていました。

本校の生徒の皆さんは、この言葉をどう受け止めますか。普段使っている教科書や問題集の内容を疑い

の目で見たことはありますか。教科書なんだから間違っているはずがないとか、問題集なんだから間違

っているはずがないと思っていませんか。

私は英語の教員ですが、教科書の中には本当にこんな英語の表現を使うのだろうかと思える表現に出会

うこともありました。大学受験用の問題集等におていは、模範解答の多くに間違いが見つかることもあ

りました。

本校の生徒たちをみていると、解答を丸写ししている生徒は別として、模範解答をみてそれに納得して

しまっている生徒が多数ではないでしょうか。もっと良い解答を導き出そうとする気持ちがやや欠けて

いるのかと思います。

学習においては何事も疑いの目でみることが大切です。そしてとことん探究する気持ちも持ってほして

です。