1人1講座が行われました

本校では生徒の進路意識の高揚を図ったり知的好奇心を刺激するために、1人1講座というものをもう

けています。対象は本校の1年生で、各教室で講座が開かれています。

講師は本校の先生方で、自分の生い立ちについて話をしたり、自分が今興味を持っている分野

について話をするなどしています。

ある教室に行ってみると、『「中動態の世界」を読んで』と題して講座が開かれていました。

いわゆる哲学の講義ですが、先生が身振り手振りを交えながら、難解な哲学を楽しく講義して

いました。講義の中で先生は、「中動態」の概念を取り入れることで、受動体や能動体の概念

では見えなくなってしまう物事を上手く捉えることが出来る、と言っていました。

たった1回の講義ですが、生徒のものの見方を変えてしまうのでは、というぐらい迫力と示唆

に富む講義でした。

また、ある教室では、「20才の自分」と題して講義が行われていました。

先生はまず、現在までの生い立ちを話していました。高校時代は部活動に夢中で部活動中心の学校生活

を送ったことなどを話していました。生徒たちが、「先生も部活動中心の生活を送っていたのか」、と

安心したのかホットしたのか、深くうなずきながら聴いていたのが印象的でした。先生も今の自分と同

じだったのか、と共感したからかもしれません。

この講座により生徒たちは、自分の好きなことを一生懸命にやれば、こんなに素晴らしい人(=先生)

になれるのだ、と感じたかもしれません。

この講座は年に3回開かれます。毎回、生徒たちに様々なことを感じ考える機会を与えてくれるものと

思われます。