本を読もう

本校では生徒の皆さんに少しでも本に親しんでもらいたいという願いから、下記のように廊下に推薦図

書のコーナーを設けています。今話題の本から古典まで様々な本が紹介されています。

今月は、紛争下で性暴力と闘ったイラクのナディア・ムラドの壮絶な境遇を綴った本などが紹介されて

います。彼女は2018年にノーベル平和賞を受賞しています。

是非、読んでみてください。

このコーナーでは紹介されてはいませんが、私は最近、「子育ての知恵」という本を読みました。もう

子育ては終わった私ですが、とても面白い内容だったのでその一部をここで紹介します。

養育環境として家庭が整っているかどうかの8つのチェック項目があります。

(1)日常生活で、多様な人とかかわっている

(2)親とのかかわりが、情緒的・言語的な応答性に富んでいる

(3)制限や罰を与えない

(4)自主性を尊重している

(5)子どもに見合った物的な刺激がある

(6)外出や外部社会に触れる機会がある

(7)安全な物理的環境が整備されている

(8)育児を支援する人がいる

これが面白いと思ったのは、この8つのことは学校にも当てはまると感じたからです。

例えば、(2)の親とのかかわり教員とのかかわりに置き換えることができます。(4)の自主性を

尊重することは学校において、とても大切なことです。(5)の子どもに見合った物的な刺激は、生徒

見合った知的刺激と置き換えることができます。

私は読んだものを何でも自分の仕事と結びつける癖がありますが、読むことで何らかの”気付き”を体験

させてくれるのも読書の楽しみの一つかもしれません。それは日常生活で当たり前に思っていることを

確認するだけかもしれませんが。