教職員の「心の病」

今日の朝刊に次のような記事が出ていた。

2017年度に「心の病」で休職した全国の小中高などの教職員数は5077人。過去10年間は毎年

5千人前後で推移している。

これは、教職員の長時間勤務等の多忙化も大きな原因なのだろう。また、クラス担任や部活動顧問をし

ている中で、生徒との関係が上手くいかなくなり心労が積み重なったことなどが原因となっているの

かもしれない。

こういった記事を読むと私は、昔自分がクラス担任をしていた時のことを思い出す。

それは女子だけ40人のクラスであった。入学当初は生徒と私との関係は良好であったが、あることを

きっかけに夏休みごろから数名の生徒との関係が険悪になった。そして木枯らしが吹くころになると、

クラスの生徒全員を敵に回すような関係となっていった。こうなると教室に向かう足取りも重くなり毎

日が苦痛であった。

そのうち何とかなるだろうと思って過ごしていたが結局どうにもならなかった。しかし、2年生の秋に

行われた修学旅行が雪解けムードを演出し、秋以降からは友好な関係を築けるようになった。その後

はそれまでの反動からか、クラス担任と生徒との強い結び付きを感じながら卒業式を迎えることができ

た。1年間に及ぶ自分の指導力不足に悩む日々がウソのようだった。

今考えると、生徒との険悪な関係がもう少し続いていたら私も「心の病」で休職していたかもしれな

い。